図書館で借りてた本です。
スモールハウスムーブメントを調べていく内に見つけた本で、社会実験的に1年間、お金を使わずに生活するっていうのがどういうものかやってみた記録です。が、スモールハウスムーブメント(住宅ローンに押しつぶされる人生ってどうなの…家って実はこの小さいので足りるよ?そのお金と時間、他の事に使おう?的な思想)やシンプルライフ主義の話では全然無いです。そこは期待はずれだった。自給自足というほど自給自足でもないです。(廃棄食料とかあるんで)
人がお金を稼ぐ為に化石燃料がガンガン使われ、廃棄される食べ物が沢山出るわ世界中で環境が破壊されるわ戦争起こるわ…という事に対する問題提起ですね。著者はお金を使わないこと以上に、環境破壊を防ぐ事を気にしてます。ヒッピーとか環境意識の高い左とか、クジラを守る為に人を傷つけたりしないグリーンピース…くらいの立ち居地かな。最終的にはお金使わずに1年生き抜いてますが、ボッチで篭ってるのではなくて、助け合いコミュニティで、お互いに与え合う社会実験に成功した感じ。
さすがに現代社会でお金を使わないというのは矛盾も突っ込み所も盛大に発生する訳で、やってる当の本人もそれを自覚しつつ、物々交換の世界に戻るのが良いとか思ってないし、悩みながらも色々やってます。やってみるけど、自分の考えや行動を他人に強要していないのが良い所で、その点では「色んな人がいるんだな~」くらいで読みやすいかな。色んな人をまるっと受け止めてる社会が寛大でいいな、と思います。
ちなみに私個人は、兌換紙幣でもない現代の円やドルやユーロをみんなが信じて経済が廻っていること自体、今のお金って、宗教だなぁ、免罪符もこんな感じで信じられてたんだろうなぁ、と思います。お金教じゃなくてキリスト教の人の本。共感出来ない要素も多いけど、学ぶ所はある、そんな感じ。
全然薦める本じゃないけど、読むならお金使わない方法でどうぞw
最近のコメント